奇跡の歌声スーザン・ボイル

出典元:http://www.mirror.co.uk/

スーザン・ボイルは、イギリスの素人オーディション番組に登場して大きな話題となりましたのでご存知の方も多いと思います。

独特の出で立ちの彼女も、今で言うところの自閉症スペクトラム障害でした。

スーザン・ボイルが自閉症スペクトラムの診断を受けたのは大人になってから

スーザン・ボイルは2013年12月9日のCNNのニュースで「昨年にアスペルガー症候群と診断を受けた」と発言したと報道されました。

※アスペルガー症候群は、現在は自閉症スペクトラム障害という名称に統合されています。

スーザン・ボイルの名が世に出たのが2009年に開催されたイギリスの素人オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」でしたので、中年の歌姫として世界中から大注目された後に診断を受けて判明したことになります。

「ブリテンズ・ゴット・タレント」に登場した際も、お世辞にも綺麗とは言えない独特の出で立ちで審査員や観客からも失笑がこぼれていました。

スーザン・ボイルは、子どもの頃から「おバカなスージー」と呼ばれていじめを受けていたそうです。

これは、自閉症と自覚できていない、周囲に認識されていない子どもは皆通る道です。

子どもの頃に検査を受けていれば、多少は周囲の対応も変わっていたでしょうね。

自閉症スペクトラム障害にとって、自分の感情の在り方や、周囲とのコミュニケーション不全の原因を特定出来ていない事は、とても強いストレスになります。

事実、スーザン・ボイルは「アスペルガー症候群」と診断されて、ホッとしたと発言しています。

スーザン・ボイルの症状

1.他人とコミュニケーションが上手に取ることが出来ない
2.気分が激しく変化する
3.パニックになって憂鬱になる
4.落ち着くまで一人きりになる

スーザン・ボイルは、この手順を踏むことが対人関係における対処方法だと発言しています。

50年以上も、自閉症スペクトラムの自覚を持たないまま、時折襲ってくるパニックに対して孤独に対処していた姿を想像すると、自閉症の子どもを持つ親としては、胸が苦しくなります。

自閉症スペクトラムだからこその歌声

スーザン・ボイルは、91歳で亡くなったお母さんの助言を受けて、「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場することを決めました。

お母さんは、娘を世に出す手立てを講じなかったものの、娘の持つ天性の歌声を知っていたわけです。

その助言を受けた、スーザン・ボイルのオーデションが以下の動画です。

大変有名な動画ですので、何度も視聴した事がある方も多いと思うのですが、最初スーザン・ボイルを嘲笑うような審査員と観客が、たったワンフレーズの歌声を聞いただけで大歓声を送るドラマのような流れは、何度見えて鳥肌が立ちます。

自閉症スペクトラム障害を持つ人は、ある特定の物事だけに拘る傾向があり、上手に成長していけば、その道のスペシャリストになり得る才能を持ちます。

スーザン・ボイルの場合、間違いなく歌声と表現力。

歌い終わった後の堂々とした立ち振舞いも特徴的です。

自閉症をよく知らない人は、自閉症の人はオドオドするものだと思いこんでいる場合が多いです。

自閉症は、良くも悪くも周囲の影響を受けず、自分の世界に没頭する事が出来ます。

これは推測ですが、スーザン・ボイルは幼いころからミュージカルの主演を演じてる自分の姿を空想しながら生きてきたと思います。

その空想は、自閉症にとってはとてもリアルなもので、まさに今目の前で起こっている喝采も、慣れたものなのでしょう。

スーザン・ボイルから学ぶこと

たった一度の素人オーディションへの出場から、超有名な歌手になり、CDが大ヒットして富を得たり、半生がミュージカル化されたり・・・。

年齢や、生い立ち、容姿の優劣で、夢を諦める必要は無いということに限ると思います。

ただし、近年のスーザン・ボイルは、忙しさからのストレスも相まって自閉症スペクトラムの症状からなる奇行をゴシップ紙に面白おかしく取り上げられ、休養を続けている状態だそうです。

これは、彼女自身の責任ではなく、周囲が自閉症スペクトラムをどのように捉えているか、社会的に未だ仄暗く残る問題ですね。