動物学者テンプル・グランディン

自閉症での成功者の代名詞と言えばアインシュタインが有名ですが、療育センターで自閉症について学んでいる際、最も印象深かったのはテンプル・グランディンでした。

唐突ですが皆さんは、犬と猫の二匹を並べてみて、どっちか犬で、どっちが猫か、迷ったことはありますか?

人物像

グランディンさんはコロラド州立大学准教授であり動物学者です。

特に家畜の権利保護についての第一人者であり、非虐待的な家畜施設を設計。

現在、アメリカの半数の肉牛は、グランディンさんの設計した施設で処理されているのだとか。

タイム誌で2010年の最も影響力のある人物100人に選ばれています。

彼女は、3歳で脳損傷と診断されて、6歳の時に自閉症と診断されました。

グランディンの表現する自閉症

日本でも講演経験のあるグランディンさんは、自身の自閉症についていくつか表現しています。

音について

・耳で聞こえるが、脳に取り込めない音がある。
・極端に刺激(ストレス)となる音がある。

言葉について

・破裂音の子音が聞こえない。
・3歳までは叫んでばかりいた。
・日本語の特徴のような曖昧な表現は理解できないので具体的な言い方が必要。

視覚について

・全体がバラバラに見える。
・白い紙に書いた黒い文字は刺激(ストレス)が強い。

感情について

・顔色では感情を読めない。
・知的には複雑な人生は送れても、感情面ではそれができない。

触覚について

・自閉症は圧力を求める(落ち着く)ので、締め付け機を発明した。

思考について

・言語ではなく絵で行う。例えば犬の概念が無く、犬の絵がたくさん頭に入っている。犬は鼻の形で犬と認識し、猫は爪の形で分別している。

社団法人日本自閉症協会発行「いとしご」No.59より部分引用

グランディンが成功者となった理由

グランディンさんは、言語よりも絵で物体や事象を覚える訓練を繰り返したことが、後の牧畜関連施設の設計に役だったと言っています。

物事を言語で認識することが出来ないと言うのは、健常者の身からすると想像もできない苦労があったと思います。

しかし、絵で物事を認識する訓練を自分の得意分野にまで昇華させたグランディンさんは、自閉症そのものが一種の才能である証明ともいうべき存在なのかもしれません。

さて、私の娘は自閉症ですが、親バカではありますが、絵を描く事が大好きで1日に十数枚の絵を描き切ります。

つい先日も、二人の女の子の絵を描いてきてクイズを出すのです。

娘「どこが違うか分かるかなぁ~?」

4ヶ所あります。

見つけてあげてください(笑)。

こういった、少しだけでも秀でていると感じる才能を大事にしてあげたいなと思います。