自傷行為との戦い 第一章

自閉症の娘が体を掻きむしる件について、第一章とタイトルを付けました。

何故かと言うと、この件まったく解決していないのです。

かなり長期戦になりそうなので、好転するのか悪化するのか分かりませんが、継続的にレポートしようと思います。

この第一章は、時系列で言うと2017年3月頃の出来事です。

思えば乳児の頃から掻いていた

虫刺されの印象が強くて、虫刺されから逃れるために引っ越しまでしましたから、蚊のいない環境さえ整えば、掻きむしることは無くなり、お肌もスベスベに戻ると信じて疑いませんでした。

しかし、虫刺されは収まれど、一向に体を掻く行為は収まりません。

首筋、脇、肘の内側、お腹、股間周り、膝の内側、太もも・・・、もうほとんど全身です。

思えば、乳児の頃は顔を掻きむしっていて、血だらけ、膿だらけになるものだから、仕方なく両腕を紐でグルグル巻きにして寝かせていた時期もありました。
※これ意外に落ち着くみたいで、大人しく寝てましたね。

成長して顔を掻くことが無くなった時期と、虫刺されが目立ち始めた時期が重なったせいか、いつのまにかパパママの認識は虫刺されにクローズアップされてしまっていて、体を掻きむしる本質を見逃していたみたいです。

虫刺されがなくなって尚、体を掻く娘の症状をネットで調べると、嫌な単語がヒットしました。

自閉症児の自傷行為です。

自閉症児の自傷行為

ネットで仕入れた自傷行為という単語を療育センターの臨床心理士の先生に伺いました。

臨床心理士
体を掻く以外に、他の自傷行為ってあります?

パパ
無いと思いますけど、例えばどんな行為ですか?

臨床心理士
頭を壁にぶつけ続けるとか、手を噛むとか

パパ
それは無いですね。体を掻くだけです

臨床心理士
とりあえず重症ではない様子ですね。自傷行為の原因はいくつかあります

コミュニケーション能力が低い故のストレス

自閉症の子供は健常者と比較して明らかにコミュニケーションを円滑に取りづらいです。

自分の伝えたい内容が伝わらない、相手の言っていることが分からないなど、意志の疎通が取れないことは、親以上に自閉症児本人のストレスも相当なものです。

伴って溜まっていくフラストレーションが自傷行為として現れるのが原因の一つです。

感覚が敏感もしくは鈍感

音や、皮膚から伝わる感覚が人一倍敏感であったり、鈍感であったりするのも自閉症児の特徴です。

感覚が鋭いと、健常者が何とも思わない音や光でストレスを感じますし、鈍感ならより強い刺激を求めて自傷行為に及んでしまうということでした。

暇な時間の過ごし方が分からない

やることがないと感じている時に、代替行為を発想できないことがあります。

自閉症児は興味の偏りが顕著なので、興味のある行為に飽きてしまった時、次に何をしたらよいのかわからなくなってしまうのです。

時間の経過も認識しずらいですから、あと何分で食事だとか、何分で好きなテレビ番組が始まるとか、そういう未来予測も難しいので、ストレスが溜まり自傷行為に発展してしまうそうです。

自傷行為の原因から推測できる”娘の事情”

パパ
・・・なんとなく原因が分かった気がします

臨床心理士
どんな理由ですか?

パパ
多分、暇なんです

例えば、娘から公園に行こうとか誘ってくることはほとんどありません。

でも、こちらから誘えば、是が非でもと言った感じで喜んでくれますし、翌日の約束をしたなら出掛けるその時までまだかまだかとせがみ続けます。

つまり、自分から外出をせがむ発想が娘には無いけど、色々な刺激を味わいたいわけです。

ここを親として汲んでいないから、娘は暇を感じて体を掻くのだろうと推測できました。

ママ
あれだよね。弟くんがママにべったりなのも原因だよね



これも確かに理由のひとつでしょう。

弟くんは、完全にママ一筋の時期で、恥ずかしながら2歳の段階で卒乳も出来ていません。

乳離れどころか、おっぱいが吸いたくなるとパパと娘がいないところにママを連れ込んで(笑)おっぱいを吸わせてもらう感じです。

弟くんに独占されている状態で、娘がママに何かわがままを言っても、弟くんにベッタリされているママは軽くあしらったり、弟くんも自分が露骨に独占しているアピールをしてくるので、娘はかまってもらえないことが増えていました。

娘が自閉症と診断された時の知能年齢は2歳6ヶ月と診断されていて、それから半年くらいしか経過していません。

額面通りの成長をしているとは限らないので、3歳に満たない知能だとしたら、ママを弟くんに独占されている状態には強いストレスを感じるのは自明の理です。

自傷行為の対策を始めます

臨床心理士
パパママの負担が増えてしまいますが、まずは沢山の声掛けをしてあげることですね

パパ
そうですね。放置していたつもりはないんですけどね

ママ
私も”お姉ちゃんだから”って言い過ぎないようにしないと。あと弟くんの卒乳も・・・

パパ
寝る前は特に掻く行為が酷いよね。あれも弟くんにママを独占されているからだろうね

なんか娘がすごく可哀想になってきました。

お出かけがとても好きなのに、自分からお出掛けしたいとおねだりする発想がないから言えない。

ママにもっとかまってほしいのに、弟くんと言う鉄壁の門番がいる。

長男、長女が必ず通る道とは言え、それを乗り越えるには娘の知能年齢は幼すぎます。

この日から、娘の自傷行為を解消すべく、パパママの奮闘が始まります。目標は、幼稚園のプール開きで肌を出す機会が増える夏までに治す事。

達成できたかどうかは、第二章以降で書いていこうと思います。