新学期。自閉症の娘がお姉さんになった話

自閉症のお子さんを持つ親御さんは、成長の遅い我が子を見て、いつか自発的に大きく成長することがあるのか?とハラハラしていると思います。

その答えは「あります」と自信を持って回答できるお話です。

新学期。突然のお姉さん宣言

年中さんから始まった娘の幼稚園生活は、2017年の4月から年長さんへと1ステージあがりました。

幼稚園側の計らいなのか、同じ年長さんから入園した仲良しの女の子達と一緒のクラスになることができました。

以前もご紹介した、背が高く頼りがいのあるお姉さんのイメージがあるFちゃんと、笑顔の可愛いYちゃんの二人です。

同い年のお友達と言うよりは、一回り小さな娘を妹のような立ち位置で可愛がってくれるお姉さんといった感じ。

娘の周りにはお姉さん、お兄さんが沢山いて、園児全員が関わるイベントのときなどは、年長さんが娘の手を引いて導いてくれる役目をしてくれていました。

どうやら娘は、その手を引く役目に大層憧れていたようで、新学期が始まって早々、

もう5歳だから!お姉さんだから!

突然のお姉さん宣言です。

お姉さん宣言で見られた劇的な成長とは

この「お姉さん宣言」以降、娘は自発的にあらゆる事柄を自分のチカラだけでこなそうと、とても自己主張が激しくなっていきました。

お姉さん宣言で以下の事柄を率先して行動するようになりました。

・お掃除のお手伝いをするようになった
・料理のお手伝いをするようになった
・弟くんの面倒を見るようになった
・「お姉さん」と呼ぶと、聞き分けが良くなった(笑)

これらのお手伝いについて、自閉症の子として明確な成長した要素としては、これから起こることを予測して行動するようになった事がとても重要な成長でした。

これから食事の時間だから、ママのお料理のお手伝いをしよう!
これからお風呂だから、弟くんの服を脱がせよう、お着替えを用意しよう!

療育センターでも、自閉症の子はこれから起こる事を予測することがとても不得意であると聞かされていて、実際娘もその特徴を持っていたのですが、たったひとつのお姉さん宣言によって、これが明確に改善したのは驚きでした。

パパママが何か特別な事をしたわけではないのです。

ただ、自分の周りにいたお姉さんやお兄さんの存在に憧れただけで、自閉症の症状を一つクリアしたのです。

幼稚園に入れて良かったなぁと心から思える出来事でした。

お姉さん宣言でヘトヘトに疲れる事とは

とは言っても、お姉さん宣言で見られた成長は、パパママにとって良いことばかりではありませんでした。

先程のお手伝いリストに対し、デメリットをリスト化すると、

・お掃除が遊びと化して終わらない
・包丁を使おうとしたり、キッチンを水浸しにする
・弟くんが嫌がっても面倒を見ようとするので、泣き叫ぶ

こんな感じです。決め台詞は、

ママ
あ、ちょっと止めて!

自分で出来るから!5歳だから!

で、何を言っても自分が満足するまでお手伝いを止めない自我が芽生えたのです。

拙い娘の技術でのお手伝いは時間がとても掛かるし、ときに危険な行動を取ることもあるので、主に接するママは常に気を張って見守ります。

それだけでも結構なストレスなのに、時間制限がある事柄であれば、なおさらストレスの上乗せです。

そこに決め顔で、

自分で出来るから!5歳だから!

とくれば、世のママさんたちは、うちのママがどれだけのストレスを抱えているか容易に想像できると思います。

自我の成長に対するデメリットなんて親として贅沢な悩みだと思いますが、娘の自我が成長したデメリットは、ママのストレスが増えた事といえるでしょう。

お疲れ様、ママ。

お姉さん宣言のまとめ

ともあれ、冒頭で申し上げた、自閉症の子が自発的に大きく成長することがあるのか?と言うお題についてですが、我が娘は間違いなく大きく成長しました。

しかも突然に。

きっかけは新学期になったこと。

パパママは特に何もしていない。

自閉症のお子さんを抱えてらっしゃるパパママさんに朗報となればと思い記事にしました。

ママのストレス増加は問題ではありますが。