「ウィングの3つ組」に娘を見つけた

2016年11月、3度目の自閉症の勉強会に行ってきました。

今回の勉強会は、「ウィング博士の3つ組」の特徴について深く学んだ回です。

娘にも見られる自閉症の”あるある”を見つけた時、立ち位置が明確になり、少し安心した記憶があります。

ウィング博士の3つ組

冒頭に、ウィング博士という方の説明を受けました。

ローナ・ウィングという人物はイギリスの精神科医です。

娘さんが自閉症だったことから発達障害、特に自閉症スペクトラム障害の研究に携わり、自閉症の中核症状として定義したのが通称「ウィングの3つ組(みつぐみ)」です。

人との関わり方の障害は大まかに3つの特徴に分かれています。

3つのうちどれかに偏った特徴がでる子が大半ですが、時に重複して特徴がでる子もいるそうです。

社会性の質的な障害

臨床心理士
ひとつは孤立的なタイプです。一人遊びが多くて、人の真似をあまりしません

パパ
これは娘とは少し違いますね

臨床心理士
もうひとつは受動的なタイプです。従順で指示待ちする傾向があって自立心が低く見えます

パパ
これも娘じゃないですね。少しは言う事聞いてほしい(笑)

臨床心理士
3つ目は積極的ですが奇異なタイプです。関わり方が一方的で人と適切な距離が取れない傾向があります

パパ
いた!これが娘です

コミュニケーションの質的な障害

臨床心理士
娘ちゃんは、言葉の表出が遅れていて、言葉への理解が乏しいのが現状ですよね?

パパ
そうですね。最近やっと二語文が多くなってきたなとは思いますけど

臨床心理士
言葉以外のコミュニケーションはどうですか?例えば指差しをして、その方向を向きますか?

ママ
あ!向かないです。○○はあそこにあるよって指で指しても、ピントが合ってないような感じですね

臨床心理士
そうですね。指差しは「指をさした方向を見て」って単純な意味ですが、それが分からないのが自閉症スペクトラム障害なんです。他にも視線や身振り手振りの意味するものもほとんど分かっていないと思ってもらって結構です

想像力(イマジネーション)の障害

臨床心理士
想像力って、目の前に存在しないものに対して頭の中で考える力のことですが、自閉症の子はこれが独特です

パパ
例えばどういったことですか?

臨床心理士
基本的に新しい変化を嫌う傾向があって、既知の行動を繰り返す傾向があります。同じ形状の物を一直線に並べ続けるとかも代表的な特徴ですね

ママ
あ~並べますね。私の一ヶ月区切りのカラフルな日記があるんですけど、とにかく綺麗に一直線に並べます

臨床心理士
反復的な行動と言われるものですね。他には興味の限定と言って興味がわく対象も極めて限定的なケースが多いです。

ママ
なぜかタクシーが好きなんです。一度乗ったことがある黄色いタクシーとすれ違うと、大騒ぎするんです

臨床心理士
分かりやすい例ですね(笑)周囲が理解しにくいこだわりが出るのが自閉症です

ママ
絵本も同じ本ばっかり読んでって言ってきますね

臨床心理士
このこだわりは悪いことばかりではなくて、特定分野でスペシャリストに成りえる特徴です。知識を覚える事に楽しみを覚えると驚くような成長をすることがありますよ

この勉強会の意義を実感

ここまでの勉強会において、自閉症を改善するような育児法を学んではいません。

むしろ、自閉症の子供と一生涯付き合う親のスタート地点を固めるべく、知識を拡充している時間とも言えるでしょう。

事実、この時のパパは、自閉症の資料を読み解く中で、娘の特徴と一致する事柄を見つけると、ここに娘がいたと言う安心感が生まれていました。

娘は正体不明の存在ではなくて、自閉症スペクトラム障害をもつ娘である。

この立ち位置が親の心の中でハッキリすることは、今後の娘の人生でとても重要だと思います。

多くの理解者に出会えるかどうかが自閉症の子供達が成長できるか、成功できるかのカギになることは、この時点で十分に承知していました。

親にも理解されていない自閉症の子はとても不幸でしょう。

まずは親である自分が娘の絶対的な理解者であるために、この勉強会はあるんだなと実感しています。

帰り道に黄色いタクシーで弟くんが大騒ぎした時はさすがにビクッとしましたけどね。