療育手帳の取得に悩む親心

今回は、療育手帳について書かせて頂きます。

前回の記事の時系列は2016年10月、今回の記事は一旦時系列を飛ばして2017年7月のお話です。

娘が自閉症スペクトラム障害の診断を受けた直後から、お医者様やソーシャルワーカーの方から、療育手帳の取得申請を勧められていました。

しかし、娘が療育手帳を取得することに対し、親としては少々複雑な思いもあって躊躇しています。

療育手帳とは

療育手帳とは、知的障害のある方が取得できる障害者証明のようなものです。

持っているだけで所持者と保護者に対しサービスや支援があります。

ざっと挙げるだけでも・・・

  • 家庭ごみの収集、粗大ごみの持ち出し収集
  • 日常生活用具、補装具
  • 住宅に関するサービス(市営・県営住宅への入居優遇など)
  • 外出支援サービス(鉄道、バス、タクシー等の運賃割引など)
  • 福祉手当
  • 所得税、市県民税の障害者控除
  • 相続税の障害者控除
  • 軽自動車税の減免
  • マル優制度(預貯金の元本350万円までの利子が非課税)
  • NHK放送受信料の減免
  • これくらいのサービス・支援をしてもらえます。

    改めて書き出すと所得税の控除とか、福祉手当とか、NHK受信料の免除とか、結構金銭的な支援が大きいですね。

    療育手帳を取得するには以下の条件があります。

    対象の障害 知的障害
    交付対象の方 児童相談所(18歳未満)又は障害者更生相談所(18歳以上)において、
    知的障害と判定された方※判定基準は市町村によって異なります。
    障害の程度 障害の程度によって、A1(最重度)、A2(重度)、B1(中度)、B2(軽度)の
    4つに認定されます。※程度により支援サービスの内容が異なる場合があります。
    障害の程度 IQ
    A1(最重度) IQ20以下
    A2(重度) IQ21~35
    B1(中度) IQ36~50
    B2(軽度) IQ51~75



    うちの娘のIQは70以下の60代中盤でしたので、知的障害的に言えばB2(軽度)の判定となり、療育手帳を受け取れる障害ということになります。

    療育センターで受けた診断結果から3ヶ月以内の申請が必要とのことですので、この記事を書いている今現在(2017年7月)では申請が無理です。

    しかしながら、間もなく違う理由でもう一度診断を受ける必要がでてきました。

    療育手帳への躊躇い

    来年に控えている小学校の入学にあたって、特別支援教育総合センターでもう一度診断を受けることが必要になりました。

    再度の診断結果をもとに学区の校長先生とお話をして学区通りに入学させるか、入学するなら通常学級か養護学級か、そういうのを決めていくのです。

    これは、ママが主導になって小学校入学まで頑張ってくれている最中です。

    もう一度、障害についての診断を受けると決まった時、ママが相談してきました。

    ママ
    今度の診断で診断書がまた貰えるでしょう?

    パパ
    うん、そうだね

    ママ
    またB2判定だったら療育手帳を申請しようと思うの

    パパママは、1回目の診断結果をもとに、ソーシャルワーカーさんから説明を受けていた療育手帳について、メリットは強く感じたものの、結局申請することはありませんでした。

    二人で申請するのを止めようと相談して決めたわけではなく、なんとなく自然の流れで。

    相談をせずとも二人とも同じことを考えていたはずです。

    療育手帳は、沢山の支援を頂けるありがたいものだけど、娘は障害児ですという証明書との思いが強かったのだと思います。

    療育手帳のメリットを額面通りに受け取ることができなかったんですね。

    しかし時間が流れ、療育センターでの診断以来、友人関係や幼稚園関係、様々な人に娘の自閉症スペクトラム障害を話す機会が増えていました。

    話す機会が増えれば、どこか隠していられればと心のどこかで思っていたことが薄まります。

    薄まってしまえば、周りの人たちに娘の存在を理解してもらえているなら、

    ママ
    療育手帳を貰って、もっと支援してもらおうと思ったの

    パパ
    そうだね。最近はパパも客観的にありがたいなぁって思えるようになってきたよ

    ママ
    NHK受信料とか?

    パパ
    NHK受信料とか!

    療育手帳の力を借ります

    おそらく、2回目の診断を行っても残念ではありますが、娘はB2(軽度)判定となると思います。

    そして療育手帳を手にすることになるでしょう。

    でも、多くの人と娘の自閉症を共有してきた今のパパママは、療育手帳を娘に与えてしまった障害の証明書だなんて思いません。

    NHKの受信料引換券ってくらいライトに考えようと思います(笑)。