運動会で見えたほんの少しの成長

前回、2016年11月の療育センターでの勉強会の話を書いたのですが、その前に幼稚園のイベントがあったことを忘れていたので、それも書いておきたいと思います。

娘もパパママもみんな人生初の運動会です。

係員になって知った席取りの恐怖

幼稚園では、ひとつの家庭に最低1年に1回、イベントごとの係員の役目が回っています。

パパの場合は、この運動会の後片付けが役割でした。

会場は、幼稚園近くの小学校の校庭をお借りしています。

後片付けなのに、運動会の会場に優先的に入場することができるみたいで、席取りのために長蛇の列となっている某小学校前を尻目に校庭へ入場します。

校庭は、すでに会場設置が終わっていて、何やら横一列に並んでいるママさんたちがいます。

全員かけっこのポーズです。

ちょっと怖い。

そのママさんたちの横についていた幼稚園の先生がよーいスタートと声をかけると、一斉にママさんたちが猛ダッシュ。

席取りです。

このママさんたちは会場設置や運動会の運営補助の役割をもった方々で、席も優先的にGETできるわけですね。

全力疾走する大人を久しぶりに見ました。

次に、私を含めたパパさんたちの番なのですが、先程のママさんたちの猛ダッシュに圧倒されて全員が苦笑い。

みんなゆっくり歩いてそこそこの席をGETできました。

お父さんと言う生きものは、仕事以外の場面で競争を強いられても、なかなか積極的にはなれない性質なので、これは許してほしい。

本番に強い娘に感動する

娘がでる種目は、徒競走、親子で拾い物競争、バルーンを使ったお遊戯の3種目です。

徒競走は個人種目、拾い物競争はパパと一緒なので大丈夫だと思うのですが、お遊戯が問題です。

組の園児たち全員で息を合わせて体を動かすわけですから、自閉症の娘にとっては難易度が高いなと心配です。

娘にとっても思い出つくりですけど、他の子達にとっても大事な思い出ですから、あまり身勝手な動きをしないでほしいなと胸の内で懇願していました。

徒競走

すでに競争心が芽生えている子が多く内側のラインを奪い合いながらのデッドヒートを繰り広げています。

娘は、パパママの姿を見つけて、手を振りながらの大回りで当然のビリ。

競争心は来年までに備わってくれるといいな。

親子で拾い物競争

パパと手を繋いで、ノートやお菓子がセットになった袋を拾ってゴールするゲームです。

どの袋も中身は一緒。

娘よ、なぜそんなに選り好みする?

ビリでした。

バルーンを使ったお遊戯

さぁ、問題のお遊戯です。

ちなみにテーマ曲はズートピアのトライ・エブリシングでした。


娘はやっぱり先生の隣で見張られるような配置です。

曲が流れ、大きな青いバルーンをみんなで囲って、曲に合わせて開いたり閉じたりダイナミックな動きです。

先生の掛け声に合わせて、バルーンの中に先生が入ったり、園児みんな入ったりもします。

さて、娘は・・・

パパ
やれてるよね?

ママ
うん上手。ヘラヘラもしてないし真剣だよ

みんなと一緒にバルーンを持ち上げたり、閉じて体育座りしたり、くるくる回ったり、他の子としっかり動きを合わせられています。

実は、運動会の練習の様子をママは先生からちょくちょく聞いていました。

練習ではやはり遊んでしまっていて、何度か叱られていたみたいで、本番も難しいかなというのが先生の言葉から伝わってくるニュアンスだったと言います。

でも目の前の娘は、口を真一文字に結んで、まっすぐ前を見据えて、みんなと動きを合わせて踊っているのです。

あきらめないでいこう
どんなことがあったとしても
何度でも ダメだとしても
向かっていけばいいよ

校内スピーカーから音割れしながら聞こえる歌詞が、胸に染み渡りました。

運動会でみえた成長

校庭中から笑顔で拍手が送られる中、ママも満面の笑みです。

パパは、逆方向の出口に駆けて小さくなっていく背中を見つめながら、色々とフラッシュバックしていました。

他人に簡単に寄っていって心配した事
夜中に駆け回って下の階から壁ドンされた事
全然食事を摂ってくれない事
叱ってもヘラヘラしている事
度が過ぎて汚い言葉で叱ってしまった事
幼稚園に入れるか微妙だった事

自閉症だった事

たかが運動会のお遊戯です。

たかがなんですが、人と協調して行動する姿を初めて見られたのです。

駆け寄ってきた娘をギューっと抱きしめ、娘は満足げに満面の笑みです。

娘は成長している。

たったこれだけの事で、幸せな気持ちになれるわけですね。

後片付けの後遺症で、一週間筋肉痛だったけど幸せなんです。