自閉症の子供が食事に興味をもつ方法

自閉症の育児法について、前回の会話術に続いて今回は食事です。

自閉症のお子さんをもたれている方は大なり小なり食事について悩まれているかと思います。

うちの自閉症の娘に関しては、偏食であり、小食であり、食事そのものへの意欲が低く、食事を終えるまで相当な時間を費やしていました。

しかし、療育センターでのアドバイスをもとにとある方法を実践したところ、劇的に改善しました。

今回は、この自閉症の子供が食事に興味をもつ方法を皆さんにシェアさせて頂きます。

自閉症の子供が偏食の理由

すべての自閉症の子供に当てはまるわけではありませんが、親御さんは多くの場合食事に対して何かしらの弊害を感じていると思います。

自閉症の子供が偏食である理由は以下が挙げられます。

味覚が普通の人と違う

味の感じ方は人それぞれなので、何も自閉症に限った話ではないのですが、味の感じ方に対し過敏である場合が多いです。

うちの娘は3歳くらいまでは味のうすい白米や豆腐、うどんなどを好んで食べましたが、ママが一番チカラを入れて作っているおかず関係はほとんど口にしませんでした。

見た目のこだわりが強い

娘が好んで食べていた白米や豆腐やうどんの共通点は、白である事。

例えば、少しでも栄養を足そうと、白米にふりかけをかけてあげると、もう食べません。

色や形状などで口に入れられるものかどうか判断し、その枠組みから外れる食べ物は絶対に口に運びませんでした。

香りが嫌い

納豆などの癖の強い香りは、人それぞれ好みがあると理解できると思います。

しかし、大多数が好きなカレーの食欲をそそる香りは、娘は嫌いでした。

健常者からすると、なぜこの香りが嫌いで、その香りが好きなんだろうという違和感を感じるのも自閉症の特徴です。

温度に対して過敏

おそらく、アツアツじゃないと食べないケースは少ないと思いますが、娘で言うならとにかく熱いものが嫌いです。

白米や味噌汁は常温でなければ食べられません。

おそらく、熱いものを食べて熱い(痛い)思いを早々にしていたのではないかなと思います。

こういう一度の嫌な経験を長らく引きずるのも、こだわりの強い自閉症の特徴です。

お箸やスプーンがおもちゃ

お箸やスプーン等の食器類で音を出して遊ぶ場合が多いです。

食事に興味がないから、カチャカチャ音を出して遊べる食器に気がそれてしまいます。

一旦、食器遊びに意識が集中してしまってから、再び食事に意識を戻すことは一筋縄ではいきません。

遊びが終わらないから、ママが食器を取り上げる。

取り上げたら食器が無いので、食べさせてあげる。

結果、自分で食べることをしなくなる悪循環にハマっていました。

食事に目標を持たせるシール作戦

我が家で成功した方法は、

食事の絵を書く⇒
お皿をひとつ綺麗にしたらシールを貼る⇒
全部綺麗にしたらデザートをGET!

のシール作戦です。

もともと自閉症の子供は、食べると言う行為に目的意識がありません。

目的意識がなければ、目的意識を与えてあげればよいのです。

これも自閉症の子供の特徴で、”これをやる”と一度決めたら、その目的に一直線に突き進んでいきます。

シールは自閉症に限らず子供はみんな好きなので、電車が好きな子なら電車のシール、リボンが好きならリボンのシールをお皿を綺麗にすることを条件に貼らせてあげるのです。

これは、自閉症の子供の思考が絵で作られていることを応用しています。

うちの場合は、意欲を見せてくれないお肉やお魚のおかずプレートの量はごく少量にして、とにかくシールを貼れる目的を達成しやすくしていました。

そうすると徐々に年齢相応の量に増やしていっても、しっかり食べてくれるようになりました。

これまで量を食べてくれないから栄養を補給させる意味で仕方なく与えていたアイスやチョコも最後のご褒美です。

最後と認識してもらうことで、食事を中断してデザートを要求してくることに対し、ただ駄目と言うだけではなくて、ご褒美だから最後だよと理由をしっかり伝えられるようになりました。

ちょっと意地悪ですが、これでも食事を止める時は、

ママ
あれ?今日はデザートを食べないの?

食べるよ~

なんてやりとりで食事に復帰してもらっています。

食事に対して意欲を持つようになって

療育センターで自閉症スペクトラム障害を学ぶ中で、今回のシール作戦のアドバイスを受けた結果、食事をして栄養を摂取してくれるようになった事以上に、食事のテーブルの雰囲気が明るくなったことが最大の収穫でした。

ママは、シール作戦が成功する以前は、食事に対して多くのストレスを抱えていました。

少しでも娘が食事に目を向けてくれるようにお皿を可愛くしたり、盛り付けをカラフルに綺麗にしたり。

でも全く食べてくれない。

時には体罰をしたこともありますし、食事を下げて放置してみたこともあります。

でも、こんなやり方では食事から遠ざかる一方でした。

罰を与えるのではなく目的を与えること。成功させてあげること。

きっと娘は、美味しいからご飯を食べているわけではなく、シールを貼りたいから食事をしているのでしょう。

でもそれで良かったんです。

今では、シールをきっかけに食事を習慣化することができ、最近の娘はこう言ってくれます。

お腹すいた~。ご飯な~に?

 

そうそう、当たり前ですけどテレビは絶対に消して食事してくださいね。

自閉症の子供は、二つのことに集中することは絶対にできませんので。