自閉症の子供に時間の約束を守らせる方法

自閉症スペクトラム障害の子供は、時間の概念を習得することも困難な物事のひとつです。

数字を読むことも難しいので、スケジュールを認識させることが難しく、ルールを守ると言う成長が滞りがちになります。

時間の約束を守らせるにはどうしたら良いのか、それは時間や数字を触れられる、見える物体に変えることがポイントでした。

数字は数字じゃなくて図柄

これまでも書いてきましたが、自閉症の子供の脳の中は、絵でいっぱいです。

「1」は数字としてではなくて、お花や洋服と同じように形状で認識しています。

縦長の変な図柄って事ですね。

面白いことに、「1」と「7」は判別し難いのかなと思いきや、ハッキリ区別出来ているようです。

絵として認識しているものに対しては、細かいディティールまでしっかりイメージできるのも自閉症児の特徴です。

娘は、1から10まで数えることが出来ますし、「この数字はな~に?」とカードを出してかるたの様に聞くと、どの数字でも正解を出せます。

しかし、1から10までのカードを順番に並べることはできません。

1~6までは、散々練習して記憶してくれているみたいですが、7以降はもう無理です。

7で躓くと、もう一度1から数え直して7を思い出せる時と、そうじゃないときがある感じですね。

時間の約束を守らせるには、数字は図柄と認識している事を理解しておく必要があります。

デジタル時計はNG。アナログ時計が必要

我が家の時計は、数字がカラフルなものにしています。


※クリックで大きくできます。

加えて、意外に重要なのが、時間以外の情報がないものであることです。

例えば、我が子が好きなキャラクターなどがついた時計を使っていると、時計を見てほしいのにキャラクターに目がいってしまい時計の針に集中できません。

食事中にテレビを付けてはいけないのと同じ理屈ですね。

ママ
長い針が黄色の6に来たらご飯だよ

は~い

こんな感じで目で見える情報で約束を取りつけます。

針がゆっくり黄色の6に近づいてくることが重要で、時間の流れを体感できるわけです。

慣れてくると、時計の針が黄色の6を指していないかチラ見をし始め、ママの食事の準備が終わっていないと逆に急かされます。

偉そうな娘
黄色の6になったよ!ご飯は!?

納得いかないママ
あ、はい。ごめん・・・

これがデジタル時計だとそうはいきません。

何せ、5の次が6だと脳の中で順番立てされていませんから。

針時計を持っているのは当たり前と思っている方も多いと思いますが、事実我が家は、時間を覚えさせようと思うまで、針時計を設置していませんでした。

スマホとか、デジタルの目覚まし時計だけ。

デジタル社会って怖い。

短い時間制限はゲームっぽく見せる

テレビを見させる時間制限は、時計の針で充分対応出来ます。

しかし、食事の手を止めてしまう時から復帰させるまでのの短いスパンでの時間制限等は、時計の針などで悠長に待っているわけにもいきません。

我が家ではハートの10秒ルールを敷いています。


※クリックで大きくできます。

この10枚のハートのプレートが、食事の手を休めた瞬間から1枚ずつ無くなっていくわけです。

で、全部無くなると、デザートは食べられない等の罰ゲームあり。

でも実際には罰ゲームに至ったことはありません。

一枚ずつ無くなっていくハートを最初は面白そうに一緒に数えるのですが、3を切った頃には、おどけたように箸に手を戻して食事を再開してくれます。

ママ
危なかったね~。プリンが無くなっちゃうところだったね

プリン食べるって!

食事の手を休める時は体調不良を除いて、何かしら別のことに気がそれている状況です。

目で見えているものに気がそれている場合もあれば、心の中で別のことを考えている場合もあります。

ちょっとだけ楽しいゲームを利用してこちらに気を向かせるわけですね。

ちなみにこのハートのプレートですが、100円ショップでママが見つけたのですが、植木鉢や花壇で使う植えている植物の名前を書くネームプレートです。

娘はハートの形もピンクも好きなので、安い上に最適でした。

療育センターでもおすすめされたタイムタイマーという商品もあります。

画像を見て貰うだけで分かると思いますが、先に時間をセットしておくと赤い部分がどんどん減っていくというシンプルな仕掛けです。

本当はこれを買うつもりだったのですが、こんなにシンプルなのにそこそこ高かった(笑)ので、我が家ではハートのプレートを使用しています。

幼稚園の前のお着替えの時間とかは、ママもいちいちハートのプレートを提示している暇がないので、タイムタイマーがあっても良かったと思いますけど。

ちなみに療育センターの臨床心理士の先生曰く、同じ自閉症でも男の子は、数字に対する認知が圧倒的に早い傾向があるらしいです。

興味の湧きやすい対象に数字も入っているってことだと思いますけど、面白い差ですよね。

時間は自閉症の脳に合わせて色や絵で見せる

針時計の見方って普通の子供でも覚えるまでに時間がかかるでしょうし、大人でも一瞬「え~と」ってなると思います。

自閉症の子供なら尚更難しいわけです。

自閉症の子供の脳の中は、言語ではなく図柄でいっぱいですので、その図柄に付き合ってあげることが時間の約束を守らせるポイントです。

半年くらい続けてハートのプレートの認知が深まっていくと、あらゆる物事で手が止まっているときにカウントダウンを始めると、さっと行動するようになってくれました。

そして、親が日々のスケジュールに法則を持たせると、次第に子供の方から、

幼稚園に行く時間だよ~!起きて~!!

とか言ってくれるようになります。

・・・お休みの早朝に。